「ガバナンスを発動できず」 東京女子医大の現理事長、会見で陳謝|au Webポータル

元理事長の岩本絹子容疑者の逮捕を受けて記者会見で頭を下げる(右から)東京女子医科大の清水治理事長、山中寿学長=東京都新宿区で2025年1月13日午後3時1分、北山夏帆撮影

東京女子医科大は岩本絹子容疑者逮捕を受け、東京都新宿区の同大で記者会見を開いた。清水治理事長は「関係者の皆様には多大なるご迷惑とご心配をおかけし、深くおわび申し上げる」と頭を下げて謝罪し、改善計画に基づきガバナンス(組織統治)の見直しと経営の立て直しに向けて取り組むとした。

大学では、問題が発覚した当時の理事が責任を取って全員辞任している。2024年12月に理事長に就任した清水氏は、記者会見で「元理事長の専横的な意思決定があり、ガバナンスを発動できなかった」と問題の背景を指摘。「本学の基本理念『至誠と愛』に立ち返り、組織の改革と信頼回復に全力で取り組む」と述べた。

一方、清水氏は不正行為に加担していた事務職員らの責任を追及していく方針も示し、「事実関係を調査して厳正に対処する」と強調した。【小林遥】

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