◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48km) 都道府県男子駅伝の順位変動グラフ、総合成績をチェック 中学生から高校生、社会人・大学生のランナーがふるさとのチームでタスキをつなぐ都道府県男子駅伝が行われ、長野が2時間16分55秒の大会新で優勝した。 大会4連覇(2年の中止を挟む)は史上最長、最多優勝回数も11に伸ばし、高見澤勝監督は「史上初の4連覇ができたことは選手の頑張りであったり、サポートのみなさんのおかげでもありますが、長野県チームの歴史を作ってくだっさった多くの方々のおかげの結果だと思います」と感謝の気持ちを述べた。 1区の濵口大和(佐久長聖高)が区間賞で幸先の良いスタートを切り、2区の増田大誠(真田クラブ)は後半に差を詰められたものの、前半の走りが効き3秒のリードを守った。3区では吉岡大翔(順大)が区間29位と苦戦し、順位を7位まで落として高見澤監督も「思ったほど前に行けなかった」と心配したという。 だが、4区・石川浩輝、5区・佐々木哲の佐久長聖高勢がチームの危機を救う。石川はタスキを受けると、前を走る選手を追走。中継所手前では2位集団に追いつき、トップと26秒差の4位にまで順位を戻し、佐々木にリレーする。 佐々木の走りは圧巻だった。1km過ぎには先頭の福島との差を10秒にまで詰めると、2km過ぎに逆転。その後は中間点の4.25kmを11分42秒と区間記録を大きく上回るペースを刻む。このペースには昨年末の全国高校駅伝1区区間賞の鈴木琉胤(千葉/八千代松陰)も太刀打ちできず、後続のリードをどんどんと広げていった。 高見澤監督も「想像以上の走り」と舌を巻いた佐々木は、8.5kmを23分32秒で走破。先輩の吉岡が2年前に樹立した区間記録を20秒も更新し、「(佐々木が)決め手になった。のびのびと楽しんで走れたことが良かったんじゃないかな」と高見澤監督は教え子の走りを称えた。 佐々木の快走で1分以上のリードを奪った長野は6区の中澤侑己(堀金中)が区間3位と好走すると、7区の伊藤大志(早大)も千葉の羽生拓矢の追い上げをかわし、大会史上初の2時間16分台のフィニッシュテープを切った。 優勝回数の11回は、5回で2位の兵庫をさらに引き離す。高見澤監督は「長野県チームは常に優勝を目指している。1年、1年が勝負ですので、来年勝てるようなチームがつくれるように頑張っていきます」と話した。
月陸編集部
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