中国のAI(人工知能)スタートアップDeepSeek(ディープシーク)が低コストで高性能モデルを披露し、世界中のAI業界にショックを与えた中、旋風を牽引した「中国の若き天才」への関心が熱い。 【写真】中国のAIスタートアップ・ディープシーク・ブームを牽引した主役の一人、羅福莉氏 2日、香港サウスチャイナモーニングポスト(SCMP)などによると、ディープシークが最近発売したAIモデルディープシーク-V3は、ディープシーク創業者の梁文鋒氏をはじめとする中国人研究者・エンジニア150人とデータ自動化研究チーム31人が開発をリードした。ディープシークの研究者の年齢は20代~30代前半だ。大半が海外留学経験なしに中国の名門大学を卒業した本土出身だ。 最新モデルの発売後、梁文鋒氏と共に最も注目を集めている人材は1995年生まれの開発者の羅福莉氏だ。四川省の田舎町出身の羅福莉氏は、電気技師の父親と教師の母親の下で育った。羅福莉氏は、省内の大学に進学するようにという親の勧めにもかかわらず、「大都市に行かなければ」と北京師範大学電子学科に入学した。羅福莉氏は大学1年生を終える頃「電子学科よりコンピュータ学科の未来の方が明るい」という教授の助言によりコンピュータ学科に転科し、学部卒業後に北京大学でコンピュータ言語学修士学位を受けた。 「AIの天才」と認められた羅福莉氏は先月、シャオミからスカウトされた。シャオミ創業者の雷軍(レイ・ジュン)氏は、羅福莉氏に年俸1000万人民元(約2億1440万円)を提示したが、業界は羅福莉氏が創業した場合、さらに多くの資金が集まるだろうとし、シャオミのオファーは受け入れないものと見ている。 梁文鋒氏も羅福莉氏と同じ国内派だ。1985年生まれで広東省出身の梁文鋒氏は、工学分野の名門浙江大学で電子情報工学専攻の学士と修士号を取得した。ディープシークAIモデルの推論効率を高めた学習アーキテクチャのマルチヘッド潜在アテンション(MLA)研究の核心人物に挙げられる高華左氏と曾旺丁氏も本土出身だ。高華左氏は北京大学で物理学の学位を受け、曾旺丁氏は2021年から北京・郵電大学AI研究所で修士課程で学んでいる。他の主軸メンバーとしては、中山大学で博士号を取得した郭達雅氏、北京大で博士号を取得した朱琪豪氏などがいる。 SCMPは、大部分の中国AIスタートアップが業界で認められた研究員や海外で博士学位を受けた留学派を好むのに比べ、ディープシークは国内派中心だとし、これは人材に対するディープシークのアプローチの仕方が異なるという点を示していると指摘した。
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