兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを調査する県議会百条委員会の委員だった竹内英明・前県議(50)が死亡したことが、捜査関係者への取材でわかった。発見時の状況から自殺とみられる。
竹内英明・前兵庫県議
捜査関係者や県関係者によると、竹内氏の家族が18日午後、同県姫路市の自宅でぐったりしている竹内氏を発見。搬送先で死亡が確認された。遺書の有無はわかっていない。
竹内氏を巡っては、昨年10~11月の県知事選の期間中、百条委で斎藤氏の疑惑を追及する様子がSNS上で拡散し、中傷する投稿が相次いでいた。竹内氏は投開票日の翌日に「一身上の都合」を理由に辞職。県関係者によると、SNS上の中傷に悩んでいたという。
親しい知人によると、竹内氏は亡くなる数日前、電話で「迷惑かけて申し訳ない」「誰が家に来るかわからない。怖い」などと漏らし、思い詰めた様子だったという。
知事選に立候補した政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏は19日、ユーチューブで竹内氏について「あした逮捕される予定だった」などと述べた。県警幹部は「竹内氏は捜査の対象になっていない」と否定している。
竹内氏は2007年に初当選。立憲民主党系の県議会第4会派「ひょうご県民連合」に所属していた。
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