2025年2月2日 18時12分 #陸上競技(マラソン)
別府大分毎日マラソンが行われ、ことし「箱根駅伝」の「山登り」の5区で区間新記録の活躍をみせた青山学院大4年の若林宏樹選手が、初マラソンの日本最高記録を更新する2時間6分7秒で日本選手トップの2位に入りました。
ことし9月に東京で行われる陸上の世界選手権の代表選考レースをかねた大会は大分市の水族館「うみたまご」をスタートし、大分県別府市を経由して大分市の陸上競技場をフィニッシュとするコースで争われました。レースは35キロを過ぎて招待選手で2時間4分台の自己ベストを持つケニアのビンセント・キプチュンバ選手が抜け出したのに対し、一般参加でエントリーした若林選手がついていき、その後、2人の優勝争いとなりました。
ことし「箱根駅伝」の「山登り」の5区で区間新記録の活躍をみせた若林選手は40キロ付近では体がゆれて苦しい表情をみせながら粘り強く食らいつき、競技場のトラックを前に最後は離されたものの日本選手トップの2位に入りました。
タイムは2時間6分7秒と日本歴代7位の好記録で初マラソンの日本最高記録を更新し、日本学生記録も塗りかえる力走でした。大学4年で春から社会人となる若林選手はこの大会を最初で最後のマラソンと考えているということで、レース後には「有終の美を飾れたかなと思う。山あり谷ありの陸上人生。最後まで諦めずに走り続けてよかった」と話しました。
キプチュンバ選手が大会新記録となる2時間6分1秒で優勝し、九電工の大塚祥平選手が3位、去年の大阪マラソンで優勝し、途中、一時先頭を引っ張った国学院大4年の平林清澄選手は9位でした。