急速に発達した低気圧の影響で、北海道帯広市では国内で観測史上最大の大雪となりました。従業員が出勤できず店が臨時休業となるなど、生活にも影響がでています。雪に埋まった帯広市の中心部。車や人の姿はほとんどありません。朝早く、カメラマンが取材に出ようとするとー(原田カメラマン)「すごい大雪です。報道車が雪に埋まっています」住宅街では玄関を開けると雪の壁がー車道には下半身が埋まるほどの雪が積もり、歩くのもやっとです。急速に発達した低気圧の影響で、帯広市では国内の観測史上最大となる12時間で120センチの雪が降りました。帯広市は3日正午の積雪が5センチでしたがー一夜にして別世界に。市民も雪かきに追われました。(帯広市民は)「ちょっと重いですね」(帯広市民は)「車が出せないので歩いて街中まで来た」この雪の量は除雪車が埋まるほどです。撮影した人によると、運転手らが手で雪を掘り脱出していたということです。生活インフラにも影響がー日本郵便は十勝管内のほぼ全ての郵便局で窓口業務を休止しています。帯広で人気のパン屋のドアは閉ざされたまま。7店舗中5店舗を臨時休業することに決めたといいます。(満寿屋商店 広報 大川原典宏さん)「スタッフたちも無理して出勤して事故にあってもいけない。朝一番で納品に来ていただく業者もやはり動けないと連絡をもらった」このほか、帯広で有名な「インデアンカレー」も全店で営業を休止しています。積雪による交通渋滞も発生しました。(武田記者)「帯広に向かう国道38号です。雪の影響で大渋滞となっています」十勝・浦幌町の国道は4日昼ごろ、トラックが立ち往生し大渋滞となりました。(渋滞に巻き込まれた人)「ここ動くまでどれくらいかかるか。結構かかるんじゃないですか」午後3時までの積雪量が108センチとなった芽室町でも、一時立ち往生が発生しました。(立ち往生に巻き込まれた人)「初めての経験ですね。11時から除雪車が来て立ち往生が解消された。きょうは(目的地に)いつ着くか分からない」この大雪で道内の小中学校や高校など380校が臨時休校しています。
道東では大雪のピークは過ぎましたが、日本海側や太平洋側西部で6日にかけて暴風雪に警戒が必要です。
最終更新日:2025年2月4日 16:12