地震続くサントリーニ島に非常事態宣言、これまで以上に強い揺れ観測 ギリシャ

避難がほぼ完了したギリシャ・サントリーニ島フィラを歩く消防士ら=6日/Orestis Panagiotou/EPA-EFE/Shutterstock

(CNN) 1月下旬から小さな地震が続いているギリシャのサントリーニ島で現地時間の5日夜、これまでよりも強い揺れがあり、政府が6日に非常事態を宣言した。同島の住民や観光客は既に島外に避難している。

5日夜の地震はマグニチュード(M)5.2を観測。M5.0を超えたのは、今回の揺れが始まって以来、初めてだった。非常事態宣言は3月3日まで継続される。

サントリーニ島の住民は約2万人。年間およそ340万人の観光客が訪れる。絶え間なく続く地震を受けて、同島からはおよそ1万1000人が避難したと思われる。

ギリシャ・サントリーニ島北部イアを歩く観光客=5日/Milos Bicanski/Getty Images

当局は島に残る人々を避難させるための便を手配しているが、5日は強風のためにフェリーが出航できなかった。6日までには通常の運航が再開されている。

サントリーニ島は地震の起きやすい場所に位置しているが、これほど長い間、地震が続くのは極めてまれ。近くのアモルゴス島とイオス島でも揺れを感じた。

これまでのところ地震の被害は伝えられていない。しかし政府は大規模な地震が発生した場合を想定して対策を講じている。

同島では数分ごとに、M3.0前後の小さな揺れが続いていた。5日に発生したM5.2の地震に続き、M4.0以上の地震が少なくとも5回発生している。

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