報道陣の取材に応じる大阪府岸和田市の永野耕平市長=3日、岸和田市役所
大阪府岸和田市の永野耕平市長が女性問題を巡って市議会から不信任決議を受け、議会を解散したことに伴う市議選(定数24)が2日に投開票された。永野氏の続投に否定的な勢力が議席の9割超を占め、永野氏失職の公算が大きくなった。不信任案は早ければ月内にも議会で審議される見通しで、再び可決、失職した場合、永野氏は出直し市長選に出馬する意向を改めて示した。 【写真】「不倫発覚でも夫支える」岸和田市議選で初当選を果たし、花束を受け取る永野紗代氏 次の議会に3分の2以上の市議が出席し、市長の不信任案に過半数が賛成すれば、永野氏は失職する。投開票から一夜が明けた3日午前、今後の動きを問われた永野氏は「辞職することはない。市長選になればまた立候補したい」と述べた。 市議選では前職22人と新人2人の計24人が当選した。産経新聞社など6報道社が共同で実施した候補者アンケートでは、24人中22人が再び永野氏への不信任案が市議会に提出された場合は「賛成する」と回答。「反対する」と答えたのは永野氏の妻、紗代氏(38)を含む無所属の2人だった。得票数の比較では、「賛成派」22人の合計が5万1486票だったのに対し、「反対派」2人の合計は3993票にとどまり、市長失職を求める市議らの動きが、有権者による一定の支持を受けた形となった。 市議会側は、週内にも各会派の代表らが集まる幹事長会を開き、今後の議会日程などを協議する予定。関係者によると、早ければ月内にも臨時会もしくは定例会が開かれる見通しで、議会初日に不信任案が審議される可能性が高いという。 永野氏は、不倫相手の女性との間で起きたとされる問題を巡り、説明が不十分だとして昨年12月に市議会から不信任決議を受け、市議会を解散した。永野氏は「不信任決議をした判断が正しいかどうか、という市議の資質を問う選挙だ」と強気の姿勢で臨んだが、選挙結果を受けて「不信任に賛成した候補者が票を伸ばしたのは民意」と述べている。
*******
****************************************************************************
*******
****************************************************************************