大阪・関西万博に大阪府内の小中高校生らを無料で招待する大阪府の事業を巡り、事業を活用して学校単位で来場予定の児童・生徒数が、昨春の調査から約10万人減り約58万人になったことが、30日、分かった。府教育委員会は「会場までの距離や移動時の子どもの負担などを考慮したのではないか」としている。
日本国際博覧会協会(万博協会)や府・大阪市などの関係者による会合で明らかになった。
対象となる児童・生徒は、約1800校の計約88万人。昨年4~5月に府教委が調査したところ、学校単位での来場を希望したのは約1500校の約68万人だった。しかし今月15日時点では、約1400校の約58万人に減少していた。
交通手段は団体バスや電車などが予定されているが、団体バスの駐車場から会場までは、最短でも約850メートル歩く必要がある。
この日の会合では、小学校低学年のバスは入場ゲートに近い場所に停車させ、熱中症対策として、会場までの歩道上にミストが出る扇風機を設置する方針が示された。