13日夜、日向灘を震源とする地震が起き、宮崎県で震度5弱の揺れと20センチの津波を観測した地震について、香川県の池田知事は「南海トラフ地震で震度7の揺れを想定するエリアが県内にあり、住宅の耐震化が急がれる」と述べ、改めて耐震化の呼びかけを進めていく考えを示しました。 気象庁によりますと、13日午後9時すぎ、日向灘を震源とする地震が起き、宮崎県で震度5弱、香川県で震度2の揺れを観測したほか、宮崎県で20センチ、高知県で10センチの津波を観測しました。 13日夜の地震を受けて、池田知事は14日の定例の記者会見で「地震はいつ起きてもおかしくないということを改めて実感した。日頃から災害への備えを確実にする必要がある」と述べ、堤防の強化やため池の耐震化の促進といったハード面と、自主防災組織の強化などのソフト面の取り組みを着実に進めたいとしました。 その上で「香川県では、南海トラフ地震で震度7の揺れが想定されるエリアがあり、耐震化が急がれる」と述べ、17の市と町の「耐震化重点エリア」にある2000戸余りの住宅のすべてに耐震化の呼びかけを行い、耐震化率の引き上げにつなげたいとする考えを改めて示しました。 また、去年8月に発表された「南海トラフ地震臨時情報」では、ホテルのキャンセルなどの影響があったことから、池田知事は「次の発生に対してホテルの利用者に向けた適切な情報発信ができるよう準備する必要もある」と述べました。