米旅客機衝突事故、フィギュアの元世界王者や「未来」担う若手が犠牲に 過去の悲劇も想起(1/2)

1994年のリレハンメル冬季五輪に出場したエフゲーニヤ・シシコワ氏とバディム・ナウモフ氏/Chris Cole/AllSport/Getty Images

(CNN) 過去と現在、そして未来を代表するフィギュアスケートの選手たちがまたしても悲惨な航空機事故で命を落とした。フィギュアスケート界がこのような悲劇に見舞われるのは初めてではない。

米アメリカン航空の旅客機と米陸軍のブラックホーク・ヘリコプターが首都ワシントン近郊で空中衝突した29日夜の事故では、生存者がいない見通しとなった。当局が明らかにした。

米国でのフィギュアスケート競技を統括する米フィギュアスケート協会は声明を出し、事故機に協会の所属選手が複数搭乗していたことを確認した。

搭乗していた選手やコーチ、家族は中西部カンザス州ウィチタで合わせて開催された全米フィギュアスケート選手権と青少年・新人向けのキャンプから戻る途中だったという。

協会は声明で「言葉を失う悲劇に打ちのめされている」と心情を吐露した。現時点で死亡した選手たちの人数は明言していない。

サベナ航空548便の墜落事故現場=1961年、ベルギー/AP/British Movietone

何世代にもわたる選手たちが命を落とした今回の状況は、フィギュアの米国代表選手18人を含む73人が死亡した1961年の飛行機事故の痛ましい記憶を呼び起こさせる。選手たちは当時のチェコスロバキア・プラハで開催された世界選手権に向かっていた。エリート選手のみならず彼らのコーチたちも死亡したこの事故により、米フィギュア界には複数の世代にまたがる大きな空白が生じた。

1961年の世界フィギュアスケート選手権に出場した米国代表団のメンバー。飛行機が墜落し全員が死亡した/Bettmann Archive/Getty Images

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