アメリカ鉄鋼大手 クリーブランド・クリフス ゴンカルベスCEO 「我々はアメリカだ。日本よ、気づいたらどうだ!自分が何者か、いかに理解していないかを!」 星条旗をつかんで日本を名指しし、怒りを爆発させる男性は、アメリカの鉄鋼大手クリーブランド・クリフスのゴンカルベスCEOです。 怒りの原因は、同じくアメリカの鉄鋼大手USスチールを巡る日本製鉄との争奪戦です。 元々クリフスは、USスチールの買収を計画していましたが、最終的に日本製鉄に競り負けていました。 ゴンカルベスCEO 「我々はアメリカ一丸となった解決策を持っている」 別の鉄鋼会社と連携し、再び買収を計画していると、アメリカのメディアが報じています。 鉄鋼の世界シェアトップの座をアメリカから奪った中国を批判したうえで、矛先を日本に向けます。 ゴンカルベスCEO 「中国は恐ろしいが、日本はもっとひどい。日本のほうが断然ひどい。日本は邪悪だ。日本が鉄の作り方を含め、中国にたくさんのことを教えたんだ」 日本製鉄が中国企業に技術を教えたから、アメリカがトップの座を奪われる羽目になったという主張です。 激しい日本バッシングを繰り返したゴンカルベス氏とは、どんな人物なのでしょうか?
ゴンカルベスCEO 「1998年の1月13日、私はアメリカに来ました」 1958年、ブラジルで生まれたゴンカルベス氏は金属工学を学んだ後、27年前、家族を連れてアメリカに移住。鉄鋼会社の一会社員からたたき上げた苦労人です。 経営トップとして、戦略的な買収を次々と成功させてきた「鉄鋼業界のイーロン・マスク」とも呼ばれる人物です。 ゴンカルベスCEO 「私たちは第一に自分たちのことを愛している。アメリカ・ファーストだ」 さらに、日本製鉄による買収禁止を命じたバイデン大統領に対し、石破茂総理が説明を求めたことには不快感を表明。第2次世界大戦で日本が降伏した年にも言及しました。 ゴンカルベスCEO 「1945年から日本は何も学んでいない。我々がいかに善良で、親切で、寛大か学んでいない」 日本製鉄側はこうした発言に対し、対抗姿勢を鮮明にしています。 日本製鉄 「ゴンカルベス氏は偏った固定観念に固執し続けている。提案は、本買収における日本製鉄の計画の範囲と規模に匹敵し得ない」 (「グッド!モーニング」2025年1月15日放送分より)
テレビ朝日