映画を見ていて、室町幕府の無能ぶりが、過去30年間で日本を貧乏にしてしまった現代の政治家の無能さと重なった。正確には決して現代の政治家は無能ではなく、舵取りの失敗、政策が間違っていたからだと思う。国政の決定に関わる政治家、役人、学者には方向を見誤らないことを期待するしかない。そうしないと蓮田兵衛ひきいる軍勢が国会議事堂になだれこんじゃうゾ。きのう 1 月16日(木)から政府がガソリン補助金を5円縮小した。 コレに伴ないガソリン代が5円値上げされた。主要7か国のほとんどでは既に補助金を打ち切っていて、そうしたガソリン補助金の廃止という国際的な動きに日本も追従するために今回の廃止となったとのこと。蓮田兵衛ならきっと 「た,たわけ~い (`Д´)/、 日本は先進7カ国の中で唯一過去30年間、GDP成長率と賃金上昇が停滞しとるのに、ガソリン補助金の廃止の理由を主要7カ国が廃止してるからとするのはオカシイじゃろー」 と言うに違いない。ホントは森永康平さんのラジオでの発言の受け売り (^^)。話は変わるが、蓮田兵衛の名前が歴史上たった1行しかないのに、そこからこれだけ壮大な物語を創造する作家には舌をまく。いやスゴイものだ。原作を読んだときは、才蔵の修行と飛び抜けた天才的才能のところが面白かった。今回才蔵を演じた長尾謙杜さんの殺陣が素晴らしく見ごたえがあった。他の時代劇で棒術使いの役で出たら見たいと思う。演技にはまだ伸びしろがあって、これからに期待だ (つまりイマイチ (^^) )。長尾さんの殺陣も良かったが、大泉洋さんの殺陣もコレがまたスンバラしかったヨ。 大泉洋の無双ぶりをもっとたくさん見たかった。特に堤真一さんとの戦いの場面も、途中で邪魔が入って引き分けなんて事にして、もっと見たかった。蓮田兵衛と骨皮道賢、かつての盟友が今は袂を分かち、敵として相対峙して争う運命には悲しいものを感じる。ただ、も少し2人でつるんでた時のエピソードでも有れば、より運命の悲しさが際立ったと思う。映画ってなかなか時間的制約があるからのう。一揆の戦乱のところは大迫力で、特に大量のタイマツのうねりは見ごたえがあった。だけど物語としては、蓮田兵衛が一揆の総大将になる展開が唐突な感じがしたし、一揆の軍勢に後からどんどん仲間が増えて大軍になった様も、えっ,いつの間にそんな段取りしてたのって感じで違和感がを感じた。松本若菜さーん (^_^)/~~~~~~~~。先日終わったTVドラマ「わたしの宝物」以来の大ファンである。だからもっとたくさん出番が有ったら良かったのになとは思う。だけど2時間しかない映画としては要らなかったと思ったりもする。この相反する気持ちはどうしたらよいのでせう。
最後に、古文書の記述とは違い、実は2人は逃げて生き長らえたんじゃないかな、なんて空想すると嬉しい気持ちになるのであったヨ。