【ボクシング】ベナビデスが30戦全勝!判定3―0の完勝で変則的な統一王者に、世界4団体統一へ前進(中日スポーツ)|dメニューニュース

ボクシングWBA正規・WBC暫定ライトヘビー級王座統一戦が1日、米ラスベガスのTモバイルアリーナで行われ、WBC暫定王者デビッド・ベナビデス(30)=米国=がWBA正規王者デビッド・モレル(27)=キューバ=を12回判定3―0で撃破。30戦全勝(27KO)で変則的な統一王者となった。

序盤はパワーのベナビデスとパンチスピードのモレルが互いの良さを出す好勝負で、4回にはモレルのコンパクトな右フックでベナビデスの腰が砕ける場面もあった。だが、中盤以降はベナビデスが重厚なプレッシャーをかけながら強烈な右ストレートや左右アッパーを入れ主導権を握っていく。11回にモレルの引っかけるような右フックを浴びてつんのめり、不運なダウンを喫する場面もあったが、モレルがその回のゴング後にパンチを放って減点されたこともあって大勢には影響せずジャッジ2者が4ポイント差、残る1者は10ポイント差で勝利した。

「モレルは非常にタフないい選手で、すばらしい試合にしてくれた。感謝している。モレルが強いことは分かっていたが、自分もしっかり準備してきた。私のキャリアで最高の勝利になった。夢がかなったようだ」と、ベナビデスは目を輝かせた。モレルもここまで11戦全勝(9KO)で、ともにスーパーミドル級でも世界王座を獲得した全勝の世界2階級制覇王者対決。その記録から期待された通り、場内は初回から最終回まで沸く好試合となった。

ライトヘビー級は世界4団体統一王者としてアルトゥール・ベテルビエフ(40)=カナダ=が君臨。今回の試合にかけられたWBA正規王座とWBC暫定王座は、統一王者がおり長期にわたって指名試合ができないなどの理由で設定された。ベテルビエフは22日に前戦で小差判定勝ちし世界4団体統一を達成した前WBAスーパー王者ディミトリー・ビボル(34)=ロシア=との再戦を予定。ベテルビエフは今回の勝利で22日の勝者とのビッグマッチに大きく前進した。(写真はAP)

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *