【ボクシング】横浜海斗、プロデビュー戦は引き分け 「勝ちたいなって思ったんで、続けていきます」

宮澤琉夏(左)とのデビュー戦は、ドローに終わった横浜海斗=文京区・後楽園ホール(撮影・高橋朋彦)

プロボクシングのミニマム級4回戦が6日、東京・後楽園ホールで行われた。横浜海斗(26)=Dangan品川=が、宮澤琉夏(21)=伴流=と0-1の4回判定で引き分け。プロデビュー戦を白星で飾ることはできなかった。

前半は強打を被弾して劣勢だったが、3回に右フックを連続でヒット。最終4回には足を使ってきた宮澤を追いかけ、最後まで打ち合ったが、37-39、38-38、38-38で痛み分けとなった。横浜は「右のパンチで相手がちょっとふらついたのかなっていうようなラウンドはありましたね。最初は緊張したんですけど、試合が始まったら緊張はほぐれました。少し右のパンチで(ポイントが)取れたかなとは思っていました」と悔しがった。

23歳だった大学4年生の8月にDANGAN越谷ジム(埼玉・越谷市)にフィットネス目的で入会し、練習を重ねているうちにプロを志した。就職して東京へ引っ越したため、DANGAN AOKIジム(東京・新宿区)を経てDangan品川ジム(東京・品川区)所属となった。

昨年7月にプロテストを受験して合格。昨年2月に開業した元WBC世界女子ライトフライ級王者の富樫直美さん(49)が会長を務めるDangan品川ジムのプロ第1号となった。

現在も所属ジムのプロボクサーは海斗だけだが、ワタナベジムなどでスパーリングを重ねた。前日計量後には兄がウーバーイーツで自宅に鰻やおかゆなどのリカバリー食を送ってくれ、それを食べてリングに上がった。

富樫会長はジムの初陣を終え、「仕事をしながらボクシングをやるんで、向き合う時間が少ない中、頑張ったかなと思います」と横浜をたたえた。横浜は「勝ちたかったんで(100点満点で)10点ぐらい。勝ちたいなって思ったんで、続けていきます」とスマホアプリのエンジニアを続けながら初勝利を目指すことを誓った。

興行はボクシング動画配信サービスのBOXING RAISEで午後5時50分から生配信された。宮澤のプロ戦績は2戦1敗1分けとなった。(尾﨑陽介)

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