最高の形で競技生活を締めくくった。陸上の別府大分毎日マラソン(2日、大分市高崎山うみたまご前発~大分ジェイリーススタジアム着)、男子は青学大の若林宏樹(4年)が2時間6分7秒の初マラソン日本最高&日本学生記録を樹立。日本人トップの2位に入った。 攻めの走りで周囲を驚かせた。序盤から先頭集団でレースを進め、ペースメーカーが外れた30キロ以降も食らいつく。最後はビンセント・キプチュンバ(ケニア)に屈したが、すがすがしい表情でゴールテープを切った。大学卒業後は引退して日本生命保険相互会社で社会人生活をスタートさせる若林は「陸上生活の有終の美を飾れたと思う」と振り返った。 9月に東京で開催される世界選手権の日本代表選考会を兼ねた一戦で、参加標準記録(2時間6分30秒)を突破した。世界への扉をグッと引き寄せた若林に対し、瀬古利彦氏は引退の撤回を要望。ただ、若林の決断にブレはなかった。「山あり谷ありの陸上生活だったけど、あきらめずについていってよかった。やりきったなと思う」と神妙に語った。 強烈なインパクトを残したランナーが、惜しまれながら競技生活に別れを告げた。
東スポWEB
*******
****************************************************************************
*******
****************************************************************************