前橋育英対流通経大柏 表彰台で涙する佐藤(左)に優しく声をかける流通経大柏・奈須(撮影・鈴木みどり)
17大会ぶりの頂点を狙った流通経大柏(千葉)は前橋育英(群馬)に互いに10人ずつ蹴るPK戦までもつれ込む大接戦の末、敗れて準優勝に終わった。 前半12分にMF亀田歩夢(3年)が先制点を奪ったが、同31分に追いつかれた。その後は伝統のプレスを武器に押し込んだが、最後まで仕留めきれずに散った。DF佐藤夢真主将(3年)は「自分たちのサッカーを前半は体現できなかったのが一番悔しい。前半から後半以降のプレーができれば、結果は変わってたのかな」と唇をかんだ。 浮き沈みの激しいシーズンだった。世代最高峰の高円宮杯U-18プレミアリーグ東地区で開幕から無敗を続け首位に立ったが、昨年6月の高校総体千葉予選決勝で市船橋に敗れると歯車が狂った。プレミアで3連敗を喫し、同10月にもプレミアで再び同県のライバルに敗戦。榎本雅大監督(46)から「お前らは現時点で千葉2番目だ」と言われ目が覚めた。 矢印を自分たちに向けて戦い方を整理した。快進撃が始まった。選手権予選を危なげなく通過すると、全国の舞台でも躍進。自信を取り戻し、一気に国立まで駆け上がった。わずかな差で日本一には届かなかったが佐藤は「いろんな個性が最後は1つになっていいチームになった」と誇らしげに語った。【佐藤成】
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