クリフス社CEO「日本は邪悪 1945年から何も学んでいない」USS買収を模索か

[2025/01/15 03:02]

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鉄鋼大手『クリーブランド・クリフス』のゴンカルベスCEOは、日本製鉄によるUSスチールの買収をめぐり、日本を激しく批判しました。

クリーブランド・クリフス ゴンカルベスCEO 「中国は悪だ。邪悪で恐ろしい。しかし、日本のほうがひどい、断然ひどい。日本は邪悪だ。日本が製鉄を含め、中国にたくさんのことを教えた。(中国の鉄鋼メーカー)宝鋼集団は、日本製鉄によってつくられた」

クリフス社は、かつてUSスチールの買収を計画しましたが、日本製鉄に競り負けた経緯があります。再び、アメリカ最大手と組んでUSスチールの買収に乗り出すのではと報じられています。

クリーブランド・クリフス ゴンカルベスCEO 「アメリカ合衆国だ。日本よ、気をつけろ。あんたたちは自分が何者か理解していない。1945年から何も学んでいない。我々がいかに優れていて、いかに慈悲深く、いかに寛大で寛容か学んでいない」

クリフス社とは、オハイオ州に拠点を置くメーカーで、粗鋼の生産量は世界22位と、世界4位を誇る日鉄に比べて小さな企業です。

経営トップを務めるゴンカルベス氏は、27年前、ブラジルからアメリカに移り住み、複数の企業で経営を手がけました。

積極的な買収戦略で知られ、アメリカの鉄鋼協会の会長を務めています。一部では“鉄鋼業界のイーロンマスク”と呼ぶ声もあります。

クリーブランド・クリフス ゴンカルベスCEO 「(Q.もし(日本製鉄による)買収がうまくいかなかったら、USスチールは独立した企業のままだと思うか?)私は買収したい。私には計画がある。我々は、アメリカ一丸となる解決策を持っている」

日鉄とUSスチールは、クリフス社などが買収計画を阻止するために、組織的な違法活動を行ったと主張。ゴンカルベス氏らを相手取り、違法活動を防止するための命令や、損害賠償の支払いを求める訴訟を起こしています。

一方、クリフス社の矛先は、日本の総理大臣にも向けられました。

クリーブランド・クリフス ゴンカルベスCEO 「日本の総理がアメリカ大統領に安全保障上の懸念で、買収を阻止したことの説明を求めた。この総理には、7日後に、大統領に就任するトランプ氏に同じ要求をしてほしいね。面白い一日になりそうだ」

林官房長官 「(Q.『中国は悪いが、日本はより悪い』『日本は1945年から何も学んでいない』政府の受け止めと、ヘイトスピーチに該当するのか。政府の認識は?)指摘の報道については承知しているが、個別企業の経営者の発言の逐一に、政府としてコメントは差し控えたい」

日鉄とUSスチールは反発しています。

日本製鉄 「ゴンカルベス氏は、偏った固定観念に固執し続けていると認識しておりますが、同氏の言葉から明らかになったのは、同氏の提案は、本買収における日本製鉄の計画の範囲と規模に匹敵し得ないということです」

USスチール 「アメリカの重要な同盟国である日本の人々に対するゴンカルベス氏の言葉による攻撃に、非常に失望している」

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