スターの通訳から転落 水原被告、人気者の面影なし:時事ドットコム

時事通信 運動部2025年02月07日16時28分配信

水原一平被告=2024年6月、米カリフォルニア州サンタアナ

水原一平被告が、移籍した大谷翔平選手と共にドジャースで新たなスタートを切ったのが約1年前。2月にアリゾナ州でのキャンプインを迎え、毎日の車での移動から練習まで、常に行動を共にしていた。ソウルでの開幕シリーズへ向かう前には大谷夫妻と水原夫妻が4人で並ぶ写真も公開され、関係は良好に見えた。

大谷氏に「謝罪したい」 疲れた表情、メディアに無言貫く―水原被告

しかし、3月20日の開幕戦までいた水原被告が翌21日、突然姿を消した。メジャーの顔となったスター選手の隣にいつも立ち、日本代表が優勝した2023年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でもチームの通訳を担当。日米のファンに知られ、球場で声援を受けるほどの人気ぶりだったが、ギャンブルでつくった借金は膨らんでいた。不正送金という裏切り行為で人生は暗転した。

事件発覚から初めて公の場に現れたのは4月12日。ロサンゼルスの連邦地裁に出廷した時だった。足かせをつけられ、小さな歩幅で歩く際に鎖を引きずる音が法廷に響くと、日米の記者らで埋まった傍聴席に驚きが広がった。

その後2度の出廷、3度の延期を経て、禁錮4年9月の実刑が言い渡された。言い渡し前には「大谷選手に心から申し訳なく思う」と英語で謝罪。疲れた表情に、かつての面影はなかった。(サンタアナ時事)

最終更新:2025年02月07日18時03分

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