バルセロナ、欧州CL史上初の“乱打戦”制して16強進出 フリック監督「我々がサッカーを愛する理由」 – スポーツ報知

◇欧州CL第7節(21日・エスタディオ・ダ・ルース)ベンフィカ4―5バルセロナ

欧州CLは21日、リーグフェーズの第7節が行われ、バルセロナ(スペイン)はアウェーでベンフィカ(ポルトガル)と対戦し、5―4と勝利した。この勝利で16強入りを決め、フリック監督は「非常にクレイジーな試合だった。最も良かったのは、我々のメンタリティだった。我々は逆転し、素晴らしい試合になった。これがサッカーであり、我々がサッカーを愛する理由だ」と振り返った。

前半2分、ベンフィカが先制する波乱の幕開けだった。しかしバルセロナも早い時間に同点のチャンスをつかんだ。同13分、PKをFWレバンドフスキが右足でゴール右に決め、試合は振り出しに戻した。前半22分には、バルセロナに大きなエラーが発生。相手のロングパスにDFバルデが追い付くところ、飛び出してきたGKシュチェスニーが正面衝突。味方同士が接触し、こぼれた球を押し込まれた。これがバルセロナでの4試合目となるGKシュチェスニーのコミュニケーション不良が、失点の原因となった。さらにシュチェスニーが再び情けない主役になったのが同30分、3失点目となるPKを献上した。ビデオではほとんど接触が見られなかったが、判定は覆られらず。これを決められ、1―3とリードを広げられた。

2点を追う後半は、相手GKに思わぬミスが発生した。同19分、MFペドリのシュートをキャッチしたベンフィカGKトルビンが蹴ったボールが、FWラフィーニャの頭に当たってゴールへ。大雨の中、GKのキックミスが生まれ、1点差に追い上げた。しかしバルセロナも再びDFとGKのコミュニケーションミスが絡んで失点。互いにミスの応酬で、バルセロナは2―4と2点を追うまま終盤に突入した。

攻撃を続けるバルセロナは後半33分、FWヤマルが倒されて得たPKを、再びレバンドフスキが右足でゴール右中段の1点目と同じコースへ決め、再び1点差に。そして同41分、CKから始まったプレーで、MFペドリの絶妙なクロスをDFエリックガルシアが頭で決め、同点に追いついた。そして4分間のアディショナルタイムも過ぎた同5分、FWフェラントーレスのロングパスに飛び出したFWラフィーニャが抜け出すと、追い付いた相手選手をかわし、左足でゴール左へシュート。大逆転に成功した。

ヒーローとなったMOMのラフィーニャは、「十分難しい試合になるのは分かっていたし、僕個人としてもこのスタジアムが厳しいのは経験している。相手は最初からファンの応援を受けて良いプレーをしていた。レベルの高い選手たちもそろえていた。後半は僕たちが試合を変えた。僕の意見ではスペクタクルな試合だったと思う。プレーしていても、スタンドで観戦しても、TVで観ていたとしても。とても興味深い試合で、ベンフィカが勝っていても、僕たちが勝っていてもおかしくなかったが、最後は僕たちが勝った。おそらく僕にとってキャリア最高の時期にいると思う」と試合を振り返った。CLで5―4のスコアは初めての記録だった。

フリック監督

「こんな逆転劇は初めてだ。信じられないことだ。前半はうまくプレーできなかった。相手は切り替えがうまく、最初のゴールを決められた。相手は我々を非常に深く守らせた。我々は正しい位置にいなかったし不十分だった。後半は良くなった。交代が我々の逆転に大いに役立った。シュチェスニーのミスではない。みんなで一緒に勝って一緒に負ける。一人の選手だけの問題ではない」

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