フジテレビ労組、組合員が急増 専務が労組とのやり取りで辞意表明

堀越理菜

フジテレビ本社ビル=2023年9月15日、東京都港区、朝日新聞社ヘリから、竹花徹朗撮影

タレントの中居正広さんが起こした女性とのトラブルにフジテレビ幹部社員の関与があったと報じられた問題を受け、フジの労働組合の組合員が急増している。フジ労組によると、先週始めは80人ほどだったが、23日時点で、500人を超えたという。また、複数の関係者によると、21日に人事担当の川島徳之専務が労組とのやりとりの中で、問題の道筋がついたら辞任する意向を示したという。

組合員急増の背景には、社員がフジ執行部への不満を募らせている状況がある。一連の報道をめぐり、フジは17日に記者会見を開き、港浩一社長が、説明の遅れなどを謝罪。ただ、会見で設置を公表した調査委が、日本弁護士連合会が定める第三者委の要件を満たさないことや、参加者を限定するなどした会見のあり方に批判が集まった。企業のCM見合わせが相次ぐなど影響が広がっている。

会見への批判は、社内からも噴出。若手社員を中心に会社の先行きに不安を抱いているという。

会見後に労組に入ったという別の局員は、「現場は対応に追われている。会社は危機感をもって、生まれ変わってほしい」とこぼしていた。

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