フルトン、井上尚弥に初黒星以来1年7カ月ぶり世界王座返り咲き「今後のことはまた考える」 – ボクシング : 日刊スポーツ

試合終了後、判定結果を待ちながら右手を掲げるスティーブン・フルトン(左端)(PBC公式インスタグラムから)

<プロボクシング:WBC世界フェザー級タイトルマッチ12回戦>◇1日(日本時間2日)◇米ネバダ州ラスベガス・T-モバイルアリーナ

元WBC、WBO世界スーパーバンタム級王者で、WBC世界フェザー級2位のスティーブン・フルトン(30=米国)が約1年7カ月ぶりの世界王座返り咲きに成功した。同級王者ブランドン・フィゲロア(28=米国)に挑戦し、3-0(116-112×2、117-111)の判定勝利を収めた。

世界2階級制覇となったフルトンは「みんなに感謝している。良い気分だ。また世界王者になれたんだから」と感慨深げにベルトを見つめた。

フィゲロアとはスーパーバンタム級時代の21年11月にWBC、WBO王座統一戦で激突し、2-0の判定勝利を飾って王座統一に成功していた。23年3月にはフィゲロアとの再戦が浮上していたが、井上の挑戦を受けるために消滅していた因縁カード。約3年2カ月ぶりのリマッチで返り討ちしたフルトンは「彼は階級を上げて以前よりもスローダウンしたような気がした。彼のパワーは以前と同じだった」と振り返った。

試合開始から左右スイッチし、接近戦で攻め込んだフィゲロアに対し、左フックや右アッパーを的確にヒットさせた。強引に前に出てきた王者の動きを見極めながら手数多く、かつ的確なパンチを繰り出し、最後までペースを握らせなかった。12ラウンド通じ、自身のペースを崩さずに判定勝利し「この喜びを感じていたい。今後のことはまた考える」と笑みを浮かべた。

フルトンは23年7月、井上尚弥(大橋)に8回TKO負けを喫して王座陥落後、1階級上げてフェザー級に転向。昨年9月、カルロス・カストロ(米国)との世界同級ランカー対決に臨み、ダウンを喫しながらも2-1の判定勝利で再起に成功していた。将来的に井上がフェザー級に上げることが予想されており、フルトンは先に世界王者となってリベンジの機会を待つことになりそうだ。

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