計量クリアしたWBC世界フェザー級王者ブランドン・フィゲロア(左)と挑戦者の同級2位スティーブン・フルトン(WBC公式インスタグラムから)
プロボクシング元WBC、WBO世界スーパーバンタム級王者で、現WBC世界フェザー級2位のスティーブン・フルトン(30=米国)が世界王座返り咲きへ、因縁の再戦に臨む。1日(日本時間2日)、米ラスベガスのT-モバイルアリーナで、同級王者ブランドン・フィゲロア(28=米国)に挑戦する。
1月31日(同2月1日)には同地で前日計量に臨み、125・9ポンド(約57・06キロ)でパスした王者に対し、リミットの126ポンド(約57・15キロ)でクリアした。
公開計量でフィゲロアとフェースオフを展開したフルトンは「やるべきことをやるしかない。賢く動き、彼をぶったたく」と気合十分だった。
23年7月、井上尚弥(大橋)に8回TKO負けを喫して王座陥落したフルトンは1階級上げて昨年9月、カルロス・カストロ(米国)との世界ランカー対決でダウンを喫しながらも2-1の判定勝利で再起に成功。フィゲロア戦では約1年7カ月ぶりの世界王座返り咲きを狙う。
再起戦前には、米誌のインタビューで井上戦を振り返り「自分に怒っている。井上戦はもっと準備しておけば良かった。あの時、ベストの状態でいられなかった自分に怒っている。ボクが井上に勝てたとか、負けたとか言っているわけではない。ベストの自分の方が、あの時の自分のパフォーマンスよりも優れていた。それが腹立たしい。自分自身を見直さなければならなかった。多くを学び、プロとして、また個人的にも自分を磨く必要がある」と自らを律していた
フィゲロアとはスーパーバンタム級時代の21年11月にWBC、WBO王座統一戦で激突し、2-0の判定勝利で王座統一している。23年3月にフィゲロアとの再戦が浮上していたが、井上の挑戦を受けるために消滅していた因縁カード。約3年2カ月ぶりのリマッチとなる。井上が将来的にフェザー級転向することを見据え、1階級上でリベンジするためにフィゲロアとの再戦は絶対に負けられないリングとなる。
なおフルトンがフィゲロアに挑戦するWBC世界フェザー級タイトル戦はWOWOWライブで午前10時から生中継される。