[東京 5日 ロイター] – 5日午前の東京株式市場で、ホンダ(7267.T)
, opens new tabと日産自動車(7201.T)
, opens new tabは急伸している。両社の経営統合協議を巡っては、ホンダが日産に子会社化案を打診しているとの報道や、協議打ち切りの可能性を伝える観測報道があり、思惑が交錯している。
ホンダ株は一時4%超高の1445円に上昇、日産株は1%超安に下落した後に切り返し、一時4%超高の426.7円に上昇した。
ホンダ株は、日産自を子会社化する方向でも、協議打ち切りでも、初期反応はプラスになっておかしくないと、東海東京インテリジェンス・ラボの杉浦誠司シニアアナリストは指摘する。ただ、協議打ち切りの場合、競争環境が厳しくなる中で次の打ち手が不透明なことから「上値追いは限られるだろう」との見方を示す。
日産は、協議打ち切りとなれば経営再建の先行き不透明感から売りが先行し得る一方、ホンダによる子会社化の方向なら「株式公開買い付け(TOB)への思惑から買いが強まり得る」(杉浦氏)とみられている。
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