◆大相撲 ▽初場所5日目(16日、東京・両国国技館) 綱取りの豊昇龍は西前頭2枚目の熱海富士に初黒星。琴桜は4連敗、大の里も2連敗で3大関が全滅。5戦全勝は王鵬、千代翔馬、玉鷲、金峰山の平幕4人のみとなった。 * * * 豊昇龍が熱海富士を苦手にしているのは明らか。立ち合いは真っすぐ当たった。突っ張りを封印して右を差したが、ムキになって振り回した。しかも、何度も振り回すから熱海富士の左上手は近くなってしまい、ガッチリ握られた。最後は豪快な小手投げに1回転。らしくない相撲だ。 腰が重くてしぶとい攻めが持ち味の熱海富士の相撲が嫌なのだろう。攻め方の随所にイライラ感を見せていた。だから、正攻法を忘れてムキになってしまった。横綱に上がろうという力士が苦手をつくってはダメ。私は大関に上がる前の千代の富士さんに初顔から7連勝した。すると、千代の富士さんは佐渡ケ嶽部屋の稽古に何度も顔を出し、私を指名。その後、私と千代の富士さんの成績は1勝22敗。惨めな結果になった。豊昇龍も伊勢ケ浜部屋に足を運んで熱海富士を指名したらどうだ。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)
報知新聞社
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