三菱UFJ銀行の貸金庫から巨額の金品が盗まれた事件で、46歳の元行員の女が逮捕されました。
女が盗んだ金品は17億円相当にのぼるとみられます。
三菱UFJ銀行・元行員の今村由香理容疑者(46)は、練馬支店の支店長代理を務めていた2024年9月、客2人が利用する貸金庫から金塊あわせて約20kg、時価総額2億6000万円相当を盗んだ疑いが持たれています。
今村容疑者は、管理を担当していた顧客の「予備鍵」などを使って金塊を盗み、複数の質店で換金して得た約1億7000万円を、他に盗んだ貸金庫の補塡(ほてん)などに充てていたとみられています。
近隣住民は、「生活も派手じゃないので、年明けくらいにちょっと玄関先に出られたのは見かけたが、そのときは普通に対応されていた。驚きですね」と話します。
今村容疑者は2020年からの4年半にわたり、60人以上の貸金庫から盗みを繰り返し、被害総額は現金と金塊あわせて17億円以上にのぼるということです。
調べに対し、今村容疑者は「FX投資や競馬などで10億円以上の損失や借金があり、返済に困ったことから窃盗に手を染めるようになった」と話し、容疑を認めているということです。