三重・津観音で「鬼押さえ節分」 幸せ願い豆まき 鬼退治の寸劇も

特設台から豆をまく前葉泰幸市長(前列右から4人目)ら=津市大門の津観音で2025年2月2日午後1時15分、渋谷雅也撮影

日本三大観音の一つとされる津観音(津市大門)で2日、「鬼押さえ節分」が開かれた。裃(かみしも)姿の厄年や年男年女などの市民が前葉泰幸市長や田村憲久衆院議員らとともに、境内の特設台から「鬼は外、福は内」と言いながら、参拝者に向かって福豆などを投げた。

津観音によると、本尊の観世音菩薩(ぼさつ)の力で鬼が出てこないよう押さえつけることができると言われている。観音像を邪魔に思った鬼が盗もうと暴れたところ、侍が退治したという伝承があり、江戸時代から鬼が災いを振りまくことのないよう「鬼押さえ」が行われてきた。この日も豆まきの前に津商工会青年部などが侍と鬼にふんし、鬼を退治する寸劇を披露し、参拝者から歓声を浴びた。

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津商工会青年部などが侍や鬼にふんして寸劇を披露=津市大門の津観音で2025年2月2日午後1時4分、渋谷雅也撮影

還暦の記念でこの日、特設台から豆をまいた市内の佐々木圭子さん(60)は「還暦の時に参加したいという願いがかなった。自分と家族の健康だけでなく、世界中の幸せを願って豆をまきました」と話していた。【渋谷雅也】

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