ビリャレアル戦で先制ゴールを決めるレアル・ソシエダードの久保(右)(ゲッティ=共同)
スペイン1部レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英が13日、今年リーグ初戦のビリャレアル戦で1-0の勝利に導く今季4点目を決めた。約60メートルを走り抜いての鮮烈なゴールに「試合結果を見た時に、また久保が点を取っている、活躍しているな、という1年にしたい」と口も滑らかだった。
ゴールは後半6分。相手FKで、全員が自陣で守ってからの逆襲だった。味方が背後に浮き球を落とすと、センターサークル手前から猛ダッシュ。ファウル覚悟で手を使って止めにきた相手を振り切った。スピードや競り合いの強さといった身体面の成長は著しく、推進力は目を見張った。
そのまま中央やや右を走ってゴール前へ。次にカバーにきたDFとの1対1は、持ち前の技術と駆け引きのセンスで制した。少しだけ右に持ち出して縦のコースへ誘い出し、股が開いたところを左足の外側で球を突いて通す。巧みに入れ替わってゴールに向くと、得意の左足で左隅に決めた。
「どうだ」と言わんばかりに両手を広げ、客席にアピールする姿は自信に満ちていた。中位からの浮上を目指すリーグ戦やカップ戦、欧州リーグを控え、年明け早々に過密日程が続くチームのけん引車との期待がある。最高のスタートを切り「気を抜かずに。今年は三つの大会、全てで生き残っていくことが目標」と自覚たっぷりに話した。