22年5月にステージでパフォーマンスするKAT―TUN
KAT―TUNが、3月31日付で解散することが12日、所属事務所「STARTO ENTERTAINMENT」の公式ホームページで発表された。メンバーのうち、亀梨和也(38)は解散と同時に同事務所を退所する。旧ジャニーズ事務所時代も含め、近年はSMAPやV6が解散しているが、昨年発足の「STARTO―」では初めて。3人は有料ファンクラブサイトでコメントをつづり、ファンに感謝した。上田竜也(41)と中丸雄一(41)は事務所に残り、ソロ活動を行う。
結成25周年イヤーに突入するのを間近に控えたKAT―TUNに、ダブルの衝撃が走った。亀梨の退所、そしてグループの解散。会員サイトでは「長きにわたり、僕たちKAT―TUNを応援下さり、本当にありがとうございました。ここまで活動を続けてこられたのは、紛れもなく皆さまのおかげです」と謝辞の言葉を並べた。
関係者によると、3人体制になって再始動した5年目の2023年に、亀梨が独立の意向を申し出。3人とスタッフとで1年半以上話し合いを重ねた結果、事務所がこれ以上グループ活動を続けることは困難と判断し、四半世紀守り続けた看板を下ろすことが決まったという。
個人でもドラマや映画で主演を重ねるなど人気の高かった亀梨は、6人で2001年に結成された当初から、グループをけん引する存在だった。グループがデビュー15周年を迎えた21年に初めてNHK紅白歌合戦に出場した際には「抜けたメンバー3人にもこれを見て、何かを感じてもらえるようなステージにしたい」とコメント。グループを去った仲間のことを思いやる様子を見せていた。
一方で、現在の活動に対するもどかしさも感じていた。話し合いを始めた時期にあたる23年5月、スポーツ報知のインタビューで亀梨は「デビュー当時は『こうしたい』と主張が強かったが、メンバーが抜け、環境が変わる度に『自分がこうしたい』という思考はなくなった」とグループに適応するようになった。個性を押し殺し、流されている自分に疑問を持ちつつ、「自分をもう一度呼び起こしたい」と話した。その言葉通り、その後は俳優業やキャスター業、インスタグラムやYouTubeの開設など次々と新たな扉を開いた。
その一方で、活動を終える3月末までは「KAT―TUN」の一員として走り切るつもりだ。8日にタイで行われた「JAPAN EXPO」に参加した際には「僕は、KAT―TUNというグループなんで」とデビュー曲の「Real Face」を熱唱した。今後、亀梨は独立し、上田と中丸は残留し、それぞれソロ活動に転じるが、
「皆さまとお会いできる機会を話し合っている」と“ラストライブ”も示唆した。(田中 雄己)
◆亀梨 和也(かめなし・かずや)1986年2月23日、東京都生まれ。38歳。98年にジャニーズ入所。99年「3年B組金八先生」(TBS系)で俳優デビュー。2001年4月「KAT―TUN」結成。06年3月「Real Face」でCDデビュー。10年から日テレ系「Going!Sports&News」でベースボールスペシャルサポーターを務める。19年5月に「Rain」でソロデビュー。血液型B。