田中祐也
記者会見する「万博校外学習を心配する親子の会」=2025年1月31日午後6時41分、豊中市北桜塚2丁目、田中祐也撮影
大阪府が2025年大阪・関西万博に府内の子どもを学校単位で無料招待する事業をめぐり、参加を表明した豊中市の市立小学校38校(義務教育学校含む)のうち、2校が1~2年生、29校が1~3年生、1校が1~4年生を不参加としたことが豊中市教育委員会への取材でわかった。全学年の参加は6校にとどまった。
市教委によると、万博会場は体力がない低学年の児童に熱中症などのリスクがあると小学校の校長会などで伝えていたという。担当者は「児童の安全面を考慮して各校で判断したのでは」と話す。
学校単位の参加見送りを求める市内の保護者らでつくる「万博校外学習を心配する親子の会」はこの日、署名2259筆を市と市教委に提出した。
高学年の子どもがいる保護者は記者会見で「高学年でも熱中症の危険性は同じ。市教委は学校単位での参加を見送ってほしい」と訴えた。
会見には市立小学校の教員4人も参加した。その一人は「下見の時間が十分に確保できそうになく、子どもたちを安全に引率できるか不安だ」と語った。
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この記事を書いた人
田中祐也
ネットワーク報道本部|豊中支局長(大阪)
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