佐々木朗希、大谷翔平とプレー「すごく楽しみ」…被災地LAにも思い寄せ

米大リーグ・ドジャースとマイナー契約を結んだ佐々木朗希投手(23)は23日(現地時間22日)、ロサンゼルスでの入団記者会見に臨み、同じ岩手県出身の大谷翔平選手(30)とチームメートになることについて「一緒にプレーできるかもしれないのは、すごく楽しみ」と語った。地元・陸前高田市の関係者からは「朗希のメジャーデビューが見たい」と期待する声が上がった。

背番号11のユニホームを着て記者会見に臨む佐々木投手=帯津智昭撮影

佐々木投手は、チームカラーの青色のネクタイ、スーツ姿で登場。背番号「11」のユニホームに袖を通し、「改めて自分はゼロからスタートするんだと身が引き締まる思い」と緊張した面持ちで語った。

記者からは、大谷選手や山本由伸投手ら日本人選手の存在が、ドジャースを選んだ決断にどう影響を与えたかについて質問が集中。「日本人が在籍しているかどうかは重要視していなかった」としつつも、「大谷選手も山本選手も素晴らしい選手。その(メジャーの)ステージに立てるように頑張りたい」と抱負を述べた。

佐々木投手は2022年11月に大船渡市内で行った会見で、「(同年に達成した)完全試合はすごくうれしかったが、それ以上にプロの選手として別の目標がある」と語っていた。入団会見では今後の夢を改めて問われ、「まずは厳しい競争を勝ち上がり、メジャーの舞台でプレーすること」と答えた。

会見の冒頭では、ロサンゼルス近郊で今月発生した大規模な山火事に触れた上で、東日本大震災で被災した自身の過去にも言及。「自分も苦しい思いをしたが、目標を見失わないこと、前を向き続けることを忘れないようにしていた。ロサンゼルスもつらい状況だが、きょうから自分も皆さんと一緒に前を向いて頑張っていけたら」と呼びかけた。

佐々木投手が小学3年の時に陸前高田市のスポーツ少年団で監督として指導した、市地域振興部次長の村上知幸さん(54)は「ロスの人々とともに『前に進んでいく』というメッセージにジーンときた」と感無量の様子。スポ少時代のユニホームも青色だったことから、「やっぱり青が似合うなと思った」という。村上さんが事務局長を務める佐々木投手の後援会では、3月頃までに「ドジャーブルー」のポスターやのぼり旗をお披露目しようと準備を進めている。

また、ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長は会見で、6年前に球団スカウトが大船渡高での佐々木投手のプレーを視察していたと明かした。「その時点で、彼の類いまれなる速球、誤差のない制球力、年齢を感じさせない落ち着きは既に際立っていた」と称賛した。

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