断髪式で木瀬親方に止めばさみを入れられ感極まる徳勝龍(撮影・野上伸悟)
大相撲で23年9月に引退した元幕内徳勝龍の千田川親方(38)の引退相撲が1日、東京・両国国技館で行われ、断髪式には元小結阿武咲で昨年12月に引退した打越奎也さん(28)も出席した。
はさみを入れた打越さんは「『お疲れさまでした』と声をかけさせていただいた。昔から知っていて、お兄さんみたいな存在」と話した。小学生だった頃から、当時は近大相撲部に所属していた千田川親方と稽古をしたことがあるという。
昨年12月の引退会見で打越さんは、馬油(ばーゆ)を使ったせっけんや化粧品など、美容商品を扱う会社に入社内定としていた。この日の本人によれば、勤務先は横浜市に本社のある「横濱馬油商店」という会社で、4月の入社に向けて準備中。「28歳の甘ちゃんですが、社会人として立派な大人になりたい。相撲に向き合ってきたように、違う土俵で頑張りたい」と爽やかに誓った。