アイエン・ムニョス(3番)にレッドカード。結果的にこのプレーが勝敗を分けた [写真]=Getty Images
ヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第7節が23日に行われ、レアル・ソシエダ(スペイン)は敵地でラツィオ(イタリア)と対戦した。
今シーズンのELにおいて、レアル・ソシエダは開幕から2戦未勝利と足踏みが続いたが、第3節マッカビ・テル・アビブ(イスラエル)戦を2-1で制して初勝利を飾った。続く第4節ではヴィクトリア・プルゼニ(チェコ)に1-2で破れたものの、その後はアヤックス(オランダ)に2-0、ディナモ・キーウ(ウクライナ)に3-0と連勝。現在は3勝1分2敗で12位につけているが、ラウンド16にストレートインできる8位以内も狙える立ち位置だ。
そんなレアル・ソシエダが今節挑むのは、ここまで5勝1分無敗と好成績を維持し、リーグフェーズのトップを走るラツィオ。首位チームとの一戦に向けて、レアル・ソシエダに所属する久保建英はスターティングメンバーに名を連ねた。
試合は序盤の5分に動く。ラツィオは敵陣左サイドでフリーキックを獲得すると、ヌーノ・タヴァレスがボックス内へ鋭いボールを供給。ニアサイドでホン・アランブルが触ったものの、ゴール前で混戦が生まれると、セカンドボールをマリオ・ヒラが蹴り込む。セットプレーを得点に繋げたラツィオが先手を取った。
1点ビハインドとなったレアル・ソシエダは、直後にルカ・スチッチや久保がゴールに迫る場面を作ったものの、きわどい形は作れない。14分にはラツィオが再びセットプレーでゴールを脅かす。タヴァレスの蹴ったインスイングのボールから、バレンティン・カステジャーノスがヘディングシュートを狙ったが、ここはゴールカバーに入ったブライス・メンデスに阻まれる。
直後の22分にはレアル・ソシエダがこの日最初の決定機を創出。敵陣右サイドからドリブルで仕掛けた久保が相手を引きつけ、マイナスへ繋ぐと、待っていたスチッチが左足でミドルシュート。ファーサイドを狙った一撃はポストに嫌われた。
だが、30分にはレアル・ソシエダが窮地に立たされる。グスタフ・イサクセンの突破を阻もうとしたアイエン・ムニョスがこの日2枚目のイエローカードを受け、退場処分に。レアル・ソシエダは10人で1点を追いかけることとなった。
こうなると勢いに乗るのはラツィオの方。32分、左サイド内側のスペースでタヴァレスからのパスを引き取ったイサクセンが深い位置から折り返すと、最後はマッティア・ザッカーニが流し込み、リードを広げる。直後の34分にも、左サイドからタヴァレスが上げたクロスボールをカステジャーノスがヘッドで沈め、ラツィオが3点をリードして前半を終えた。
後半に入ると、イマノル・アルグアシル監督はマルティン・スビメンディ、久保、ミケル・オヤルサバルを下げて、アリツ・エルストンド、パブロ・マリン、アンデル・バレネチェアを投入。5-4でブロックを固める守備的な布陣へシフトしたことで、基本的にはラツィオが主導権を握ったまま時計の針が進むが、次の1点は生まれない。
終盤に入った75分にはペドロにクロスバー直撃のシュートを放たれるなど、レアル・ソシエダ目線では「なんとか耐えている」という表現が妥当な内容だったが、82分には意地を見せる。ボックス右へ流れたクロスボールを拾ったアランブルがシュートを放つと、GKクリストス・マンダスに弾かれたこぼれ球をバレネチェアが頭で押し込んだ。
試合はこのままタイムアップ。ホームで3ゴールを奪ったラツィオが勝利し、ラウンド16へのストレートインを確定させた。
次節は30日に行われ、レアル・ソシエダはホームでPAOK(ギリシャ)と、ラツィオは敵地でブラガ(ポルトガル)と、それぞれ対戦する。
【スコア】
【得点者】
2-0 32分 マッティア・ザッカーニ(ラツィオ)
3-0 34分 バレンティン・カステジャーノス(ラツィオ)
3-1 82分 アンデル・バレネチェア(レアル・ソシエダ)
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