古市憲寿氏「メディア全体の問題であり、日本社会の問題でもある」フジテレビの信頼回復は…|日テレNEWS NNN

2025年1月23日 20:53

中居正広さんの女性トラブルを巡る一連の問題について、フジ・メディア・ホールディングスは23日、独立した第三者委員会を設置し検証を行うと発表しました。中居正広さんと番組で6年間共演していた社会学者の古市憲寿さんに、これまでのフジテレビの一連の対応や、信頼回復のために何が望まれるかを聞きました。 ◇森圭介キャスター「先週はフジテレビのクローズドな会見があり、23日はフジ・メディア・ホールディングスの会見でした。ここまでのフジテレビの一連の対応を、どう感じましたか?」社会学者 古市憲寿さん(テレビ朝日「中居正広の土曜日な会」で約6年共演)「ぐちゃぐちゃですよね。(23日に会見した)フジ・メディア・ホールディングスの金光修社長も悪い方ではないと思いますが、やはり準備をしっかりして会見に臨んだとはあまり思えないです。誰かと一緒に会見に臨むことができたかもしれないのに、それをせずにやっていた。もう少し準備と、企業のあり方を考えることができないのかなと思います。先週のフジテレビ・港浩一社長の会見もクローズドでやったら当然、批判はされるとわかるわけじゃないですか。それも含めて、企業統治、コーポレートガバナンスが基本的にできていない企業だということが、改めて確認されたと思います」鈴江奈々キャスター

「一方で、フジ・メディア・ホールディングスは、第三者委員会の設置を決定したと発表しました。また、フジテレビは27日に改めて、オープンな形で会見を開くと発表しました。今後、どのような形で信頼回復していくことが望まれるとみていますか?」

社会学者 古市憲寿さん「金光さんは会見で『いまできることは、すべてやらなくてはならない』という趣旨のことを言っていて、ほんとうにその通りだと思います。そのためには、経営陣を刷新しなくてはいけない。よく言われることですが、フジテレビという会社は、日枝久さんという87歳のフジサンケイグループ代表の影響力がいまだに強い。それも含めて経営陣を一掃するぐらいでないと、世間やスポンサー、視聴者からの信頼回復はなかなか望めないと思うんです。それぐらいの覚悟をもってやるのかどうかがポイントです。たとえば港社長だけ辞めることで矛先を納めようとしたら、それは中途半端な改革ということになりますし、どれだけのことをフジテレビがちゃんとやるのか、来週以降、見極めなくてはと思います」鈴江キャスター「フジテレビの問題、さらにはテレビ業界全体に対しての不信感も広がっていると、23日に民放連会長の発言がありました。その点について古市さんは、今後、どういうふうに改善が望まれるとみていますか?」社会学者 古市憲寿さん

「中居正広さんだけの問題とか、フジテレビだけの問題としてはいけないと思います。これはメディア全体の問題でもあり、ひいては日本社会の問題でもあります。ある種、男女差別が当たり前にあって、そこで女性を道具のように使うような人たちがいた。それは、どこの企業でもあったと思います。だから、これをきっかけに、社会を変えるために、みんなが自分事で考えなくてはいけない。対岸から石を投げて喜んでいる場合ではなく、『あなたはどうなの』ということを、特にメディア企業に対しては思ってほしい。変わるきっかけにしてほしいと、すごく思います」

最終更新日:2025年1月23日 20:53

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