早大「荒ぶる」は今年も遠く 後半ノートライ、佐藤主将「申し訳ない」 ラグビー大学選手権

後半、突進する早大・佐藤健次=秩父宮ラグビー場(山田俊介撮影)

帝京大33-15早大(ラグビー全国大学選手権決勝=13日)

日本一になったときに歌える部歌「荒ぶる」は今年もお預けとなった。早大は関東対抗戦で快勝した帝京大に屈し、5大会ぶりの優勝を逃した。「(監督の)大田尾さんを胴上げするために頑張ってきた。申し訳ない気持ちでいっぱい」。フッカー佐藤主将は涙をこらえきれなかった。

0-14から2トライを奪い返して2点差に迫り、前半終了間際には21回にも及ぶ帝京大の連続攻撃を食い止めて勢いづいた。風上に回った後半2分、CTB野中のPGで一度は逆転したが、その後は攻め込みながらトライを奪えず、帝京大に離されていった。

長いキックが持ち味の1年生SO服部は、後方でキックを待ち構える相手の防御網にたじろいだという。「取られると思ってあまり蹴れなかった。ワナにはまった」と悔しがった。

前回は準々決勝で京産大に大敗し、4強に残れなかった。大田尾監督は「ベスト8のチームを、日本一を目指せるところまで連れてきてくれた。素晴らしいキャプテン」と佐藤をねぎらった。(奥村信哉)

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