巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(50)が、19日に放送されたテレビ朝日系「有働Times」(日曜後8・56)の90分スペシャルにVTR出演。恩師である巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(88)とのエピソードを語った。
フリーアナウンサー、有働由美子(55)からインタビューを受ける中で松井氏は、長嶋氏とのマンツーマンでの特訓の日々を回顧。ヤンキース時代には長嶋氏から電話越しに打撃指導を受けたと話し、感謝した。
また「最後に長嶋氏の前で素振りをしたのはいつなのか」と問われると、松井氏は2001年の長嶋監督勇退セレモニーを回顧。巨人の本拠地・東京ドームでのシーズン最後の試合だったその日、松井氏は「これが最後なんだと思って涙を流しながら振った」と感極まりながら長嶋氏の前で素振りをしたと明かした。
しかし、その日が〝最後の素振り〟とはならなかったそうで、「次の日にもう1試合だけ試合が残ってたんですよ。甲子園に朝移動して、試合にこれから行くという時に部屋に(長嶋氏から)電話がかかってきて『今日もやるぞ』って。昨日の涙は何だったんだと」とオチをつけ、笑いを誘った。
■松井 秀喜(まつい・ひでき) 1974(昭和49)年6月12日生まれ、石川県出身。星稜高から93年ドラフト1位で巨人入団。首位打者1回、本塁打王と打点王は各3回。日本通算1268試合出場、打率・304、332本塁打、889打点。02年オフにFAでヤンキース移籍。09年のワールドシリーズMVP。エンゼルス、アスレチックスなどを経て12年に現役引退。メジャー通算1236試合出場、打率・282、175本塁打、760打点。