フリーアナウンサー垣花正(53)が29日、自身がパーソナリティーを務めるニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』(月~木 8:00)に出演。同番組で“名コンビ”を組んでいた森永卓郎さんが28日に亡くなったことを伝え、号泣した。
森永卓郎さん (C)ORICON NewS inc.
垣花は番組冒頭、「1月29日水曜日、時刻は8時になりました…」と言うと、少し間をおいて「おはようございます。垣花正です」と声を震わせながらあいさつ。「さっきまで雑談してたんですよ。わざと雑談してて、違うこと考えようと。いろんな問題が世の中にはあるので…。話をそらそう、そらそうとして。違うこと考えたほうが、普通にしゃべれるだろうなと思って」「僕は昨日も泣いているんで。今日はね、泣かないって決めてたんですよ。1秒持たなかったですね」と鼻をすすりながら、涙声で話した。
垣花は続けて「ただ先にいっておきますけど、なるべく明るくお送りします。そういう人だったので。(死の)直前まで楽しく、頑張って、番組のために出演してくれた人だったから。明るく送らないと、失礼だなと」と気丈に振る舞い、「見事なフルスイング。あっぱれでしたね。こんなあっぱれな人生はなかなかないです。よね。すごいなぁと思って。特に、そうですね、森永卓郎さんががんになって、それを告知、この番組でって、選んでくださって。その時から、この1年以上、走り抜けましたもんね。こりゃすごいなと思って」と、“名コンビ”とうたわれた森永さんの人生を振り返り、その死を悼んだ。 その後「だいぶ落ち着いてきました」と話した垣花だったが、「このテーマ(ソング)が流れると、(森永さんをマネて)『おはようございます』って声が聞こえてくるから。ラジオ聴いている人も、めっちゃ悲しいし、さびしいと思うんですけど」と正直な心境を吐露。 一方で、「だからといってお別れじゃないと思っていて。今日も、森永さんのことをたくさん話しますし、みなさんからのメールも来ています。正直言うと読むと泣いちゃうので読みたくないんですけど」「僕の中ではお別れではなく、これからも森永卓郎さんと番組をやっていくつもりなんですよ。それぞれのなかに森永卓郎さんがすっぽりと…いつも心にモリタクを…嫌ですね、言うと(笑)。そんな感じで森永卓郎さんへの感謝は、これからもモリタクとともにという、形で番組やっていければいいかなと、今日は臨もうと思っています。大前提として、今日は明るくやりたいという風に思っております。泣きながら言うなって感じですけど」と決意を話した。 その後、森永さんと長く交流のある“オジキ”こと経済ジャーナリストの須田慎一郎氏も登場し、森永さんとの思い出話に花を咲かせた。
森永さんは、1957年生まれ、東京都出身。東京大学経済学部経済学科出身。幅広い知識と独特のキャラクターを活かし、コメンテーターや評論家として多数のメディアで活躍。書籍『年収300万円時代を生き抜く経済学』(光文社)など、著書も多数。2023年末にステージ4の膵臓がんを公表。その後、体調をみながらメディアへの出演を続けていた。また28日の同番組に、森永さんは出演予定でありながら体調不良のため出演がかなわず、垣花は電話で話したことを明かしていた。