死亡の国交省職員から「結婚の報告あったばかり」 約束かなわぬまま

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田添聖史 小島弘之

遺体が見つかった現場付近=2025年1月30日午後1時39分、大阪府東大阪市、朝日新聞社ヘリから、田辺拓也撮影

大阪府東大阪市の山中で先月、切断された状態で見つかった男性の遺体の身元は、国土交通省職員の神岡孝充さん(52)と判明した。神岡さんの同僚で30年来の友人の男性(53)が朝日新聞の取材に応じ、「優しくて周りを笑わせてくれる本当に良い仲間だった。残念としか言えない」と心中を語った。

異変を感じたのは昨年末のこと。神岡さんの妻だという女性から突然SNSのメッセージが届いたという。

女性は神岡さんと海外で会う約束をしていたが、会うことができず、「何か知っていますか」と情報を求めていた。

数日後に返事を送ると、女性は神岡さんと4日間連絡が取れておらず、悲しんでいる様子だったという。

男性は神岡さんの勤務先だった航空保安大学校(大阪府泉佐野市)に連絡した。男性によると、女性が神岡さんと予定していた旅の日程と、神岡さんが学校に提出していた渡航申請の内容が一致したという。

「失踪する理由は思い当たらず、周りに何も告げずにいなくなる性格ではない」。事件に巻き込まれたかもしれないという不安がよぎり、仕事中も神岡さんの顔や思い出が浮かぶようになった。

皆の前で「重大発表」した神岡さん

男性は神岡さんの先輩。男性…

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