SC軽井沢クラブのスキップを務め、2018年平昌冬季五輪に日本男子として20年ぶりに出場した両角友佑(40)は、翌年にTM軽井沢を立ち上げて再出発した。以降は日本選手権の頂点に立っていないが、攻撃的なスタイルを貫く。TM軽井沢として初の日本一をつかむためのポイントと、自身2度目を狙う五輪への思いを聞いた。
■攻めに行くがベース
―日本選手権で優勝を逃がすと、五輪代表候補決定戦の出場資格を得られない。負けられない戦いに挑む。
「カーリングは、相手の作戦に合わせることも必要だけれど、最終的には自分たちの時間に集中して、どれだけ良いショットに決められるかというスポーツ。だから、相手(他チーム)のことを考えるよりも、自分たちの目指す攻撃的なカーリングをすることに集中したい。その攻撃的な作戦をする上で、重要なことはストーン(石)を置きたい場所に正確に置くこと。石を置く位置が正確であればあるほど、ハウス(円)の中の状況を有利にして試合を進められる。その正確さが、うちの作戦の肝だと思っている。そこに集中してやるだけ。優勝しなければいけない状況だけれど『優勝したい』という気持ちだけでは