片平解説 【今季”最強・最長”寒波】再びピークで関西の市街地にも積雪の可能性 徒歩でも路面凍結に注意|FNNプライムオンライン

今シーズン最強・最長の寒波は再びピークを迎えている。

普段雪が降らない大阪や京都の市街地でも、積雪の可能性があり注意が必要だ。

どういったことに注意が必要なのか、片平敦気象予報士が解説する。

■8日は雪の降る範囲が変わる 都市部でも積雪の可能性

この記事の画像(7枚)【片平敦気象予報士】

これから寒気のピークは、もう1回やってきそうなんですが、雪の降る範囲がこれまでと変わってくるんです。きのう6日までも寒波、寒波と言っていましたが、大阪のあたりではあんまり降ってなかったです。大阪とか京都のあたりにも雪雲が流れ込んでくるのが、7日から8日にかけての特徴なんです。

雪雲の様子を見ていくと、7日午後6時の時点で、京都や奈良の方にも雪雲が流れ込む予想。まだ気温が割と高いので、大阪あたりは青い表示。雨なんですが、このあと気温が下がっていきますから、だんだん白く雪に変わっていきます。

時折、止むこともありますが、北部はずっと雪が降り続きますし、京都とか大津方面だったり、大阪、奈良にも明日にかけて雪雲がまだ次々と流れ込む状況です。

これまでと雪の降る範囲が変わって、南の方までやって来るようになったと思っていただきたいです。

■北部はさらに50センチ以上の積雪 都市部は1センチに満たない積雪か

【片平敦気象予報士】

この先、8日の夕方までに降る雪の量、24時間でどれぐらいかなんですが、まず北部にご注目ください。

氷ノ山の周辺、鳥取県と兵庫県の県境のあたりでピンク色の表示。このあと12時間で、新たに50センチ以上も雪が降るようなところが出てきそうです。

すでにたくさん雪が積もっていますが、そこにさらに8日のお昼ぐらいまでに、ボンと雪が上積みする形になります。くれぐれも北部にお住まいの方、山地にお住まいの方は、お気を付けください。

あと、もう1つ、見ていただきたいのが、京阪神周辺も色がついてます。北部に比べれば、雪の量そこまで多くなくても、京都の周辺だったり、あるいは大津、あとは名古屋の方に抜けるルート、新幹線も含めてですけど、色合いが濃くなってます。

ですから普段雪が少ないような、京阪神周辺の都市部でも、雪が降って積もる恐れがあると思っていただきたいわけです。

(Q.大阪は緑色の表示になっているが?)

場合によっては、うっすらから1センチぐらい積もる可能性が、大阪市内でもありえます。というのも、1センチ以上の場所が白く表示されるので、1センチに満たないくらいであれば、積もる可能性は充分にあります。

あくまでコンピューターの予想ですから、予想よりほんの1度、2度、気温が低いだけで、積もってしまうというくらいなのが、雪の予報の難しいところなんです。

最悪に備えて、早めの備えをしていただきたいです。

■8日は太平洋側の都市部でも雪、凍結の影響に備えを

(Q.今後、どういった備えが必要だろうか?)

【片平敦気象予報士】

注意事項をまとめてみました。

8日にかけて太平洋側の都市部でも気をつけていただきたいです。

・交通機関の運休など乱れ

・車の立ち往生、スリップ事故

都市部にお住まいの方も人ごとだと思わないでください。雪がドッと降ってくると、車が動けなくなる、スリップするということは平地、都市部でもありえます。

・路面凍結、転倒に注意

自転車は本当に乗るのは非常に危険です。自転車のスタッドレスタイヤなんて聞いたことないですから。自転車の運転は非常に危険なので、走ってて車道に転んで、後ろから車がくるといった事態も考えられます。

■路面凍結は歩行中も注意が必要

歩行者の方も気をつけていただきたい場所をまとめました。

・階段…ただでさえ危ないですが、特に歩道橋とか結構人が歩くような場所はがちがちに凍ります。雪がないのかなと思って行ってみると、溶けた雪が凍っているだけという所もあります。

・マンホールの上…下が空気になっていて冷えやすく、凍りやすい場所です。

・横断歩道、バスの停留所…実は危険な箇所です。車が通る場所よりは、人が乗り降りして歩き回る場所は人間が踏み固められて締まっていくので滑りやすい

このような場所が危ないと思って行動していただくと、事故に遭いにくくなります。8日、でかけなくちゃいけないという方は気を付けていただきたいです。

■「寒波の影響を受け予定を変えた」とジャーナリスト浜田氏

番組コメンテーターのジャーナリスト・浜田敬子さんは「寒波の影響を受け予定変更をした」と話す。

ジャーナリスト 浜田敬子さん:きのうは福井、おとといは長野で講演で。とにかくずっと交通情報とにらめっこして。予定をかなり変えました。前もって、前もって万が一のことを考えて、計画を変更することが必要です。ただ週末は、お仕事の出張はないかもしれないですが、受験生の方が大変だなと思います。電車が遅れただけで動揺しちゃいますから、前乗りされるとか工夫されたらどうかなと思います。

■来週は気温が高くなる 雪崩や雪下ろし作業中の事故に注意

(Q.今後、寒波が去った後どうなるのだろうか?)

【片平敦気象予報士】

今回の寒波は日曜日(9日)ごろまで続く見通しで、土曜日(8日)にかけてがピークです。大阪の最低気温はあしたの朝、氷点下1度。降ったら積もるというぐらいの気温です。

その先は気温が高くなるんです。来週半ばから最高気温13度ぐらい。平年より高めの状況です。

雪がたくさん積もってる中で、気温が高くて雨の予想でもありますから、こうなると雪解けが心配です。

雪崩や雪下ろし中の事故にも、来週は気を付けてください。

まずは7日から8日にかけて、十分に警戒が必要です。

(関西テレビ「newsランナー」2025年2月7日放送)

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