毎日新聞 2025/1/30 18:34(最終更新 1/30 18:34) 有料記事 996文字
東京都渋谷区の「NTTドコモ代々木ビル」の手前を通過する米陸軍ヘリ「ブラックホーク」。高さ202メートルの都庁北展望室から撮影しており、ヘリの高度はNTTドコモ代々木ビルより確実に低いことが分かる=2020年8月18日、加藤隆寛撮影(写真は動画から)
米首都ワシントン近郊で29日夜(日本時間30日午前)に発生した航空事故で、旅客機と衝突した米陸軍のヘリコプター「ブラックホーク」は、日本国内でも神奈川県の米陸軍基地「キャンプ座間」に5機配備されており、都心を含む首都圏上空で活発に活動している。
在日米軍のブラックホークは、プロペラを広げた際の全長が約20メートル、重さは5トン以上。日本での主な任務は米国政府の要人や米軍幹部、兵士らの輸送とされている。2022年に来日したハリス前副大統領ら一行が日本国内を移動する際にも使われた。在日米軍は11年の東日本大震災や24年の能登半島地震での救援物資輸送などに協力した際は積極的に広報をしたが、普段の活動実態を明らかにすることはほとんどない。
毎日新聞の取材班は20年以降、ブラックホークを含む米軍機の首都圏での飛行実態を調査している。ブラックホークは東京都港区六本木の米軍施設「赤坂プレスセンター」のヘリポートに頻繁に飛来し、都心上空で訓練とみられる飛行をすることがある。
これまでの調査では、大勢の人が集まる新宿駅上空を…