昨年の東京都知事選に出馬し、現職の小池百合子氏に次ぐ165万8363票を獲得して2位に食い込んだ石丸伸二氏(42)。その石丸氏の陣営が民間業者に対して、100万円近くの異様に高額な“キャンセル料”を支払っていたことが「週刊文春」の取材でわかった。
石丸伸二氏 ©時事通信社
石丸氏の善戦は「石丸現象」「石丸旋風」と呼ばれ、ネットを駆使した手法はいわゆる「SNS選挙」の先駆けになった。
「勢いづいた石丸氏は今年6月の東京都議選に向け、地域政党『再生の道』を発足しました。全42選挙区で擁立を目指すとして、現在、候補者を募っています」(都政記者)
都知事選後、会見する石丸伸二氏 ©時事通信社
だが――。石丸氏が躍進した都知事選後、東京都選管に提出した「選挙運動費用収支報告書」には、不可解な支出があった。
「選挙運動費」に高額な“キャンセル料”が…
広告費の欄に昨年7月5日付で、“ライブ配信機材キャンセル料”との記載がある。金額は97万7350円にも上っており、キャンセル料にしては異様なほど高額に映る。支出先はライブ配信などを専門的に手掛ける東京都内の業者K社だった。
異様なキャンセル料の記載が
7月5日は、石丸氏が都内のホールで「決起集会」を開いた日だ。実際、集会は自身のYouTubeでライブ配信されている。
石丸氏の集会のライブ配信(YouTube「まるチャンネル」より)
何が起きていたのか。取材を進めると、斎藤元彦兵庫県知事とPR会社「merchu(メルチュ)」を巡る問題と酷似した、ある重大な「疑惑」の存在が浮かび上がった――。
2月5日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および2月6日(木)発売の「週刊文春」では、石丸陣営の「SNS選挙」の実態を取材。陣営内で議論された「法律違反」の懸念、集会に現れた謎の集団、K社と石丸氏側近の関係、そして“キャンセル料”を払った異例の経緯などについて詳報している。
この記事の詳細は「週刊文春電子版」でお読みいただけます
石丸伸二 都知事選で重大疑惑《事務担当者は「こんなん捕まるぞ」》
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