金峰山が2敗を守り、初優勝に王手をかけた(撮影・尾崎修二)
大相撲初場所14日目(25日、両国国技館)初優勝を目指す平幕金峰山(27)は霧島(28)をすくい投げで破り12勝2敗で単独首位を守った。3敗対決で「綱とり」の大関豊昇龍(25)は尊富士(25)を寄り切り、1差をキープした。西前頭3枚目の王鵬(24)も隆の勝(30)を突き落として11勝目。優勝争いは3人に絞られ、千秋楽で金峰山が王鵬に勝てば賜杯を抱き、負ければ3敗で並び優勝決定戦に。さらに豊昇龍が大関琴桜(27)を破れば、三つどもえの決定戦となる。
金峰山が3敗の霧島を破り、ただ1人2敗を死守。返り入幕で、幕内で自己最多の12勝目を挙げ、初の賜杯に王手を懸けた。「やるんだったら思いっきり」と、怪力を生かしたすくい投げで元大関を土俵に転がした。千秋楽は王鵬との大一番。勝てば優勝だが、カザフスタン出身の27歳は「考えていない」と無欲を強調し、「自分の相撲を取り切りたい」と誓った。