フリマサービス「メルカリ」の利用規約の改訂をめぐってネット上に「改悪」だとの声が上がっている件で、公式X(旧ツイッター)は15日に謝罪。だが、改訂に関する不信感は、波紋を広げ続けている。
今回問題となったのは、「第16条 割引券の取扱い」の「3. 割引券が利用された場合の取扱い」。今後改訂される予定の規約内容を、ユーザーに配信したところ、これまで記載してあった規約の一文が削除された状態だったため、誤解を生んだようだ。
ネット上では、クーポンが利用されて売買が成立した場合、割引額が出品者の負担になるのでは?と不安視する声が殺到。Xでは「メルカリ改悪」が上位にトレンド入りする事態となった。
メルカリ公式Xは15日、「昨日アプリ内で配信したメルカリ利用規約の改訂について、一部、誤解を招いてしまい申し訳ございません」と謝罪し、「購入者のクーポン(割引券)利用有無によって、出品者が得る『売上金』が変わることはございません」と説明。「『売上金』は『販売価格』(=出品者が設定する価格)をもとに計算されるため、購入者のクーポン利用によって影響を受けることはありませんので、ご安心ください」とも重ねて訴えた。
だが、その後もメルカリの改訂への不信感はとどまらない。ネット上では、別の条項にも不安の声が。そのひとつが「第22条 ユーザーの責任及び接続環境等」だ。
「4. トラブルの解決」で、「本サービスに関連してユーザー間又はユーザーと第三者間で発生したトラブル(本サービスを将来利用するという前提の下で起こったトラブルを含みます。)に関して、ユーザーは各自の費用及び責任で解決するものとします。トラブルが生じた際には、当事者間で解決するものとし、当該トラブルにより弊社が損害を被った場合は、当事者は連帯して当該損害を賠償するものとします」とされた。
メルカリ利用者の間では、昨年から、商品がすり替えられて返品される詐欺が多発。そのため、同条項に対しても、「トラブル丸投げという不信感」「トラブルには責任を負わないって新たに明記されてて、メルカリ印象最悪」「1番やべえのはこれだろ」などの声が続々と上がっている。
ただ、メルカリ側は昨年11月、”すりかえ詐欺”などに対応するため「商品回収センター」を新規開設。警察などと連携を強化するとしている。