J1浦和のMF渡辺凌磨、MF金子拓郎、GK吉田舜が13日、全国高校サッカー選手権で7大会ぶり2度目の優勝を飾った母校の前橋育英(群馬)を祝福した。
3人は2014年度の第93回大会に出場し、同校史上初めて決勝進出。決勝で星陵(石川)に敗れて準優勝に終わったが、渡辺と吉田は大会優秀選手に選ばれた。現在は沖縄キャンプ中で、クラブを通じて祝福コメントを寄せた。
渡辺は「すごいと思う。自分たちは優勝できなかったので、優勝する重みは感じているつもりです。準決勝(東福岡戦)を見に行ったけど、すごくいい雰囲気だし、高校サッカーの魅力はああいう舞台でできることなので、ここで優勝できたのはすごいこと」とたたえた。
準決勝は0―1の後半に10分間で3得点を挙げて逆転し、決勝に進出。現地観戦した渡辺は「あまり攻められてない印象でワンチャンスで点を取られた。追いつくだろうなと思ってたけど、あの時間で3点入れるのは力がないとできないこと。山田先生の力なのかな。こういう高校を卒業できたことは誇りに思う」と感慨深げに話した。
ベルギー1部コルトレイクから今季加入した金子は「自分が高校の頃よりみんなめちゃくちゃうまい」と後輩たちを絶賛。恩師・山田耕介監督の指導について「プレーだけでなく、人としても成長させてもらえた。そこが日本一という結果につながっていると思う。選手のことを第一に考えて、どう結果を残せるか、成長させるかを考えている監督だと思う」と語った。
吉田は高校時代を「パントキックがすごい得意で、俺がキャッチする頃には周りが走る練習をしていた」と回顧。自身の年代をはじめ、多くのプロ選手を輩出しており「今の優勝した選手は僕ら以上に潜在能力や可能性を秘めている。ここから見ものかなと思う」と期待を寄せた。