佐久長聖高の佐々木哲
第30回全国都道府県対抗男子駅伝(全国男子駅伝、19日、広島市・平和記念公園前発着=7区間48キロ)中学生から社会人までがたすきをつなぐ大会。長野が2時間16分55秒の大会新記録で史上初の4連覇を飾った。千葉が2時間17分39秒で県最高成績となる2位。福島が2時間18分2秒で3位に入った。
長野は1区で浜口大和(佐久長聖高3年)が区間賞発進。3区で福島に首位を譲ったが、5区(8.5キロ)で佐々木哲(佐久長聖高3年)が区間新記録となる23分32秒をマークする区間賞で首位を奪還した。優勝に貢献した佐々木は「走り終わってから後悔しないように突っ込んでどこまで耐えられるかとうレースで(最後まで)いくことができた」とうなずいた。
5区で区間2位の鈴木琉胤(千葉・八千代松陰高3年)も23分46秒で区間記録(23分52秒)を上回った。昨夏のU20世界選手権で男子3000メートル障害日本代表を務めた佐々木と、昨年12月の全国高校駅伝1区区間賞を獲得している鈴木は、ともに早大に進学する予定。未来のチームメートに競り負け、鈴木は「区間新で区間賞を狙っていたので、区間賞が取れなくて少し残念」と悔しがりつつも、「同じ大学に行く佐々木君が自分よりも速いというのはこれからが楽しみ。ここから自分は追っていって切磋琢磨できたら」と今後の活躍を誓った。
早大は今月の箱根駅伝で総合4位。強力なルーキーたちが伝統の臙脂をもう一段階上に引き上げる。