兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑を調査する文書の真偽を解明する県議会調査特別委員会(百条委員会)の委員だった元県議、竹内英明氏(50)が亡くなった。昨年の兵庫県知事選期間中に交流サイト(SNS)上で誹謗中傷を受けたとし、昨年11月に議員辞職していた。同知事選では他にも複数の百条委委員がネット上で激しい攻撃を受け、兵庫県警への刑事告訴に至ったケースもある。 【写真】百条委員会のあと、取材に応じる奥谷謙一委員長 百条委委員長の奥谷謙一県議は11月、選挙期間中にSNS上で虚偽の内容を投稿されたなどとして、名誉棄損罪で政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏を兵庫県警に刑事告訴した。虚偽投稿の内容は、奥谷氏が噓をついたりマスコミに圧力をかけたりし、告発文書を作成した県の元幹部が死亡した原因を隠蔽した-という趣旨だったとしている。 知事選期間中の11月3日には、立花氏が奥谷氏の自宅兼事務所前で街頭演説し「出てこい奥谷」「あまり脅しても、奥谷さんが自死されても困るからこれくらいにしておく」などと発言。奥谷氏は脅迫を受けたなどとして県警に被害届を提出、県警は昨年12月に立花氏に任意で事情聴取した。奥谷氏は立花氏の行為について「すごく怖い思いをした」と話した。 また、百条委委員の丸尾牧県議は12月、動画投稿サイト「ユーチューブ」に対し、15件の投稿内容が明白な虚偽や名誉毀損に当たるとして削除要請を行ったことを明らかにした。事務所に商品を勝手に送り付けられる嫌がらせが続いているとして今年1月に県警に被害届を提出している。 百条委は知事選告示の直前、選挙戦への影響を考慮して斎藤知事の証人尋問を見送るなどしたが、知事選後に再開し、12月下旬にすべての証人尋問を終了した。今月27日の次回会合で、告発文書の真偽や告発者を処分した県の対応の是非についての報告書試案が示され、内容を協議した上で2月議会に報告書を提出する予定。
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