【天皇杯第30回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会(全国男子駅伝、ひろしま男子駅伝=日本陸連主催、中国新聞社、NHK共催)】3000メートル日本中学記録保持者の実力は本物だった。神奈川の稲垣(KERT)は、中継点で転倒するスタートを乗り越えて2区区間賞を獲得。ジュニアB(中学)優秀選手賞に輝き、「うれしいけど、(8分14秒の)区間新を狙っていたので悔しさが大きい」と喜びは控えめだった。 <写真集>全国男子駅伝 全チームのゴールシーン 27位でたすきを受けた直後に転倒。「5秒ぐらいロスして、焦ってしまった」。最初の1キロを2分40秒で駆け抜け、後半の伸びを欠いた。それでも上半身のぶれが少ない力強いフォームが生み出すスピードは、2位に15秒差をつける8分21秒。10人を抜き去った。 陸上を本格的に始めたのは中学1年の5月。この駅伝にも出場した父晃二さんの指導でめきめき力を伸ばし、昨秋、8分7秒29の日本中学記録を打ち立てた。 「速いランナーより強いランナーになるのが目標」と誓う、将来性豊かな15歳。アクシデントにも負けない有言実行の走りで、神奈川に大会初となる区間賞の栄誉ももたらした。
中国新聞社
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