マンチェスターU対ブライトン 後半、勝ち越しゴールを決めた三笘薫(ロイター)
<プレミアリーグ:マンチェスターU1−3ブライトン>◇19日◇第22節◇マンチェスター
ブライトンの日本代表MF三笘薫(27)が、プレミアリーグ日本人最多となる通算15点目を記録した。
アウェーのマンチェスター・ユナイテッド戦にいつもの2列目左で先発出場すると、1−1で迎えた後半15分には右からのクロスボールをファーポスト際で右アウトサイドのワンタッチで押し込み、勝ち越し点を奪った。
3日前のイプスウィッチ戦(2−0)でもゴールを挙げ、岡崎慎司と通算14得点で並んでいたが、これを一気に抜いた。今季リーグ戦では5点目となった。
三笘は得点だけでなく、先制点もアシストした。前半4分、MFバレバからの縦パスでDFライン裏に抜け出し、GKオナナとの1対1となった。より確実性の高い右を走るFWミンテへ“のし付き”のパスを送った。三笘は今季リーグ戦で3アシスト目。
会場のムードは完全にホームのマンチェスターUの勝利を願うものだった。この日のキックオフ直前には、前日に84歳で亡くなったデニス・ロー氏の追悼セレモニーが執り行われた。
ボビー・チャールトン氏、ジョージ・ベスト氏(ともに故人)と並びオールド・トラフォードに銅像が立つマンチェスターUを代表する往年の名ストライカー。スコットランド人として唯一バロンドールを受賞している「キング」へ、同じスコットランド出身の名将アレックス・ファーガソン氏がセンターサークルに花を手向けた。多くのOBが駆けつけた一戦。完全アウェーだったが、会場の視線をクギ付けにしたのは三笘だった。
後半31分にはマンチェスターUのGKオナナがファンブルしたところを途中出場したFWルターが押し込み、追加点。相手のゴールは前半23分のPKによる1点に抑え、アウェーで3−1と完勝した。
三笘はフル出場し、後半アディショナルタイムにもゴール前でチャンスを演出するなど、最後まで危険な男であり続けた。
なおブライトンはオールドトラフォードでマンチェスターUから3連勝。これはマンチェスター・シティーに続く史上2チーム目となった。