大学共通テスト終了 初導入の「情報」実施、受験生「落ち着いて解答できた」:福島ニュース:福島民友新聞社

大学入学共通テストは19日、理科と数学のほか、現行の新学習指導要領対応に伴う教科・科目の再編で初めて導入された情報の試験が行われ、2日間の日程を終えた。出願者49万5171人のうち、情報を受けたのは61.0%に当たる30万1934人だった。

「情報I」の授業は、今の高校3年生が1年生だった2022年度に始まった。共通テストでは、プログラミングさせたり、グラフや表のデータを活用して読み取れることを考えさせたりする問題などが出された。

配点は100点だが、導入初年度ということもあり、合否判定に際し配点比率を他教科より低くする国立大が多い。

「数学〈2〉」は、試験時間がこれまでより10分延び、70分となった。

大学入試センターによると、監督者のミスなどにより、2日間で5試験場の計128人が再試験の対象となった。希望を確認している。

浪人生向けに、数学、情報では旧課程に対応した問題も出題。新課程と旧課程の平均点の差が20点以上あった場合などは、得点調整を行う。調整の有無は24日に発表される。

県内受験生「やりきった」

県内では福島大や福島医大など7会場で行われ、志願者数は昨年より35人多い5766人だった。2日間の日程を終えた受験生たちは「やりきった」と一息つき、2次試験などに向けて気を引き締めていた。

福島大で受験した橘高の生徒(18)は「情報は過去問題がなく、どういう問題が出るか不安だったが、落ち着いて解答できた。授業で問題演習を念入りにこなした成果が出た」と安堵(あんど)の表情を見せた。国立大の文系を目指しており「ほかの教科も出来は満足。ゆっくり休んで、あすからまた頑張りたい」と意気込んだ。理系を志望する福島南高の生徒(18)は「情報は計算力が求められる問題もあり、スピードが必要だった。傾向と対策を把握し、2次や私大試験に臨みたい」と気持ちを新たにしていた。

福島医大で受けた福島高の生徒(18)は「情報は対策がばっちりはまった。どの教科も力を出し切れた」と手応えを語り、2次試験に向け「第1志望は国立大の文系。絶対に合格する」と力を込めた。

情報受験者数3795人

県内7会場の受験者数は、理科が4131人、数学〈1〉が4290人、数学〈2〉が3863人、情報が3795人だった。

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